4歳~5歳の子どもにおすすめの絵本

子どもの想像力や感情を豊かに育ててくれる絵本。
読み聞かせてもらうという特別な空間に心地よさを感じ、絵本を読む時間を楽しみにしているお子様も多いのではないでしょうか。
「絵本を読んであげたいけれど、どんな絵本を選んだらいいの?」「子どもが選ぶ絵本がワンパターンになってきてしまった。」
毎晩眠る前の読み聞かせを楽しみにしている、絵本が大好きな1歳の息子と4歳の娘を育てるそらまめ母が、4歳~5歳の子どもにおすすめの絵本を紹介します。
4歳~5歳におすすめの絵本
- どんぐりむらのどんぐりえん
- どんぐりむらのだいくさん
- ごちそうれっしゃ
- いじわる
4歳~5歳になると、長めのお話も楽しめるようになり、登場人物への感情移入もできるようになってきます。1ページ1ページじっくりと絵を見ながら、セリフにはない部分も想像して楽しんでいた絵本を紹介していきます
どんぐりむらのどんぐりえん
どんぐりむらの子どもたちが通うどんぐり園での、年に一度の《おみせやさん祭り》に向けての準備や、園での楽しい日常を描いた絵本です。子どもたちは、先生たちの見守る中で、のびのびと成長していきます。
現在、幼稚園に通う娘が、どんぐり園で過ごすどんぐりたちの生活に興味津々で何度も読み返した1冊です。
どんぐりむらシリーズの魅力は、子どもも大人も惹きつける絵の細かさ。一つぶずつのどんぐりの表情や動き、園内の様子まで見れば見るほど想像が膨らみ、読み返す度に発見があります。

巻末にあるキャラクター紹介も楽しみの一つ。
大人がなかなか覚えられないようなどんぐりの子どもたちの名前も、娘はキャラクター紹介を見ながら「この泣いている子は○○だね」と、ページをいったりきたりしながら何度も何度も読んでいました。

登場どんぐりが多いので読み応え抜群!丁寧に読むと15分ほどかかるので、ゆっくり時間を取れる時に読むのがおすすめです。
どんぐりむらの他のシリーズも読むと、知っているキャラクターが出てきてより楽しめます。
どんぐりむらのだいくさん
どんぐりむらの大工さんが、みんなが集まれる「みんなのおうち」を作るお話です。一見するとただの家に見えますが、大工さんはある工夫をしておりクライマックスでその仕掛けが明らかになります。

どんぐりむらシリーズの中で、娘もそらまめ母も一番お気に入りだった《どんぐりむらのだいくさん》。なぜなら、登場する大工さんがとにかくかっこいい!

仕事が早く、みんなに親切、子どもにも大人にも慕われている、これは理想の男性像なのでは…子どもに読み聞かせながら、母までドキドキわくわくしてしまいました。
こちらの絵本も、同シリーズの続きのお話が想像される登場どんぐりの描写がありました。初めて読む人も、同シリーズをすでに読んだ人も楽しめる内容です。
かわいらしい絵柄や背景の細かさが、作者のなかやみわさんの作品の魅力ですね。クライマックスのしかけも、何度も嬉しそうに見比べて絵替わりを楽しんでいました。

子どもが勢いよく仕掛けをめくると破れそうでやや不安なので、そっとめくるようにお約束が必要です。
ごちそうれっしゃ
こぶたのぶーきちが家族と一緒に、食べ放題のごちそうれっしゃに乗る物語です。各車両に様々なお店が入っており、お寿司、ステーキ、ピザ、カレーなど何でも食べ放題です。
ごちそうれっしゃは、どのページもおいしそうなものばかり。「1号車では何が食べたいかな?」「2号車では?」と、親子で真剣に見入りながらついつい会話も弾む一冊です。
ぶーきちファミリー以外の他の動物たちにも注目です。それぞれの個性が溢れているごちそうばかりの旅、ぜひとも一緒に行ってみたいものです。

友人のお子さんにお誕生日プレゼントとして贈ることが多いです。絵本好きなら3歳~楽しめると思います。

「初めて見た!」「子どものお気に入りの一冊になった!」と好評のお言葉をいただいています。
物語の続きになる『デザートれっしゃ』もあります。
いじわる
「ねないこだれだ」や「おばけのてんぷら」などの絵本で知られている、せなけいこさんの作品です。嫌なことがあった時や思い通りにいかない時に、つい人に意地悪をしてしまう気持ちを描いています。意地悪をされた相手も嫌な気持ちになり、仕返しをしてしまうことで、どんどん悪い方向へ進んでしまう様子を、楽しくない、つまらないことだと教えてくれます。
娘が図書館で手に取ってきたことをきっかけに、初めて読みました。

『いじわる』というシンプルなタイトルと、あっかんべーをしている男の子が描かれている表紙が4歳の娘の印象に残ったようです。
こちらの絵本は、上記で紹介した絵本より文字数はぐっと少なく、テンポ良く読み進めていくことができます。話の短さでいうと、2歳、3歳の子も聞くことができると思います。
でも、そらまめ母は娘が4歳のタイミングで出会えてよかった絵本だと感じました。自宅保育から、幼稚園に入園し小さな体で初めて社会に出た時に、楽しいことばかりでなくいじわるされることも、いじわるしたくなることもあるでしょう。絵本の中の豊かな表情やセリフを楽しみながらも、いじわるをする側、される側の気持ちを考えるきっかけになっているようでした。

実は1歳の息子もドはまりしていました!登場する太陽や雲の怒った顔が笑ってしまうほど怖いので、ページをどんどんめくって楽しんでいました。

今回は、4歳~5歳におすすめの絵本を紹介しました。
すでに知っている絵本、初めて聞いた絵本もあるかもしれません。毎日慌ただしい日常の中のほんの数分を、絵本の世界に入り込み親子で豊かな時間が過ごせますように。
親子で絵本選びに迷った時は、ぜひ参考にしてみてくださいね。